【ゼロからのスタート】
成長を続ける長崎大学アメフト部の軌跡。
今回取材したのは、長崎大学アメフト部キャプテンの芝田さん。入部当初は部員1人で、活動できてなかったアメフト部を再建し九州2部リーグに参入。SNSを利用した勧誘活動にも成功し、現在は部員27名にまで拡大。今年、練習試合で初勝利を収め、勢いを増す長大アメフト部にこれまでの活動について聞いてみました。

団体プロフィール
長崎大学アメリカンフットボール部
BLUE IMPULSE(ブルーインパルス)
部員数 27名(1年生6名、2年生6名、3年生9名、マネージャー6名)
活動頻度 4回/週

個人プロフィール
芝田恭理 (しばたきょうすけ)
長崎大学 多文化社会学部3年(25卒)
中学高校はテニスをしていて、大学では何か新しいことをしようとアメフト部に入部。
入部当初は部員1人という状態から地道に勧誘を続け、現在は27名の部員をまとめるキャプテンとして活躍中。
ゼロからのスタート

芝田さんはどうしてアメフト部に入ったんですか?
芝田:中学高校はテニスをしていて、大学では何か新しいことをしたいと思っていました。そんなときラグビーの試合をたまたま見て、興味をもって調べてた時にアメフトを見つけて、防具をつけた見た目がかっこいいなと思ったんです。ただ、入部した時には部員が1人しかいなくて活動できないのかなと半ば諦めていました(笑)。
角田:部員1人でアメフトってかなり厳しい状況ですよね。
そこからどうやって現在のように活動できる状態までいったんですか?
芝田:最初は地道に勧誘活動をするしかありませんでした。少しでも興味を持ってもらうためにインスタの運用を始めたり、体験の内容を工夫したりしてきました。それで今の3年生が少し増えてからは、試合ができるかもしれないという希望が見えて、勧誘にも自信がもてるようになりました。最初はみんな初心者でしたが、基本的には自分たちで練習を考えてやってきました。現在では、ポジションごとにリーダーを作って、それぞれ課題をもとに練習メニューを考えられるようになり、練習の質も上がってきています
初勝利までの苦節

活動できるようになったとはいえ、これまで苦労も多かったんじゃないですか?
芝田:苦労は今も尽きないです(笑)。部員が少なかったときは本当に試合ができるのかと腐りかけた時もありました。ただ勧誘など自分たちにできることをやるしかなかったので迷いは少なかったです。実際、人数が集まった今の方が、やるべきことや管理するべきことが多くて大変です。
プレーのことはもちろ ん、モチベーションを全員で維持するためのコミュニケーションは今も試行錯誤を続けています。ただ、メンバーは素直に意見を言い合える環境を作ってくれているし、熱い議論をすることも多々あるので楽しいと感じることの方が多いです。
角田:初期からのメンバーだから皆さん思い入れも強いですよね。
試合ができるようになってからの結果はどんな感じですか?
芝田:まだまだ、未熟な点も多いので試合では負け ることが多いです。ただ、今年活動開始3年目で練習試合で初勝利を掴むことができました。今までやってきた努力が報われて、チームの士気はさらに上がっています。今後は公式戦でも初勝利を掴んで、リーグ戦では5位以内に入ることを目標にしています。
整備されていないことが魅力

本当に様々なことを自分たちで考えられていると思うのですが、入部して良かったな思うことはありますか?
芝田:試合ができるようになったことはもちろんうれしいです。それに加えて、チーム全体を考えての練習メニュー作りやデスクワークもやれることで、現状を分析する力やマネジメント能力などアメフト以外でも色々な力が身についたので良かったと思っています。
角田:確かに話を聞くだけでも、チームの中で貢献できそうな部分がたくさんありそうです。チームワークもとても良さそうですよね。チームの雰囲気はどんな感じですか?
芝田